2009年10月23日金曜日

みんな大好き三葉虫

「三葉虫の謎」を読み終わったので、フォーティが一冊目の「ライフ」を書く際に意識したというグールドの「ワンダフルライフ」を読んでいます。
「ワンダフルライフ」の主役の一人はフォーティーの導師だそうで…。

 「ワンダフルライフ」に関しては、「ライフ」と「三葉虫の謎」で、
・バージェス頁岩から発見された化石動物は概ね現行の門に納まりそうだと言うこと
・最大の功績者として描かれているモリスは後年「グールドは話を広げ過ぎなんだよ」(超意訳)といっていること
・最大の珍妙動物は実は上下逆さまに復元したせいだったこと
などを既に予備知識として仕入れてはいたわけなんですが…
古生物界の教皇とまでフォーティが読んだ人物は、文章もうまかったようです。(日本語文に関しては訳者の貢献も大と思いますが、地の文が悪ければ限度というものが)

この、「ワンダフルライフ」の時点から10年後のモリスは、平たく言うと若気の至り(新しい門を提案したこと)を後悔していたようなので、著作があるらしいと知って興味を持ったわけです。
 ふと。
カンブリアの爆発を扱った本、まだ読んでないのがあったよな、と本棚を見回すと、薄い本…新書サイズ…のものが一冊。
何気なく著者を見ると…【S.C.モリス】と書いてあります。

 サイモン・モリスじゃないか。

どうやら、適当に買い集めた中に入ってた模様。
ダブって買わなくて良かった、とか調べる手間が省けたとか、どんだけ偏って買ってるんだとかいう思いが一気に駆け抜けた瞬間。




0 件のコメント:

コメントを投稿