2005年9月14日水曜日

TRPGのR

TRPG、はその単語自体が既に商標なのだが…これは一応造語の頭文字の集合体である。
綴りが限りなく怪しいのでカタカナ表記にするが
テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム
が語源となっている。
平たく日本語に翻訳すると「机を囲んで役割を演じる遊び」ということだろう。



さて、この「役割」の範囲に関して。
これは一概には言えないだろう。
というのは、システムによってルールで規定されている範囲が異なるからだ。
たとえば、D&Dだとキャラクターの種族、職業のほかにアライメント(性格の傾向)が規定されている。
ローフル(正義感にあふれた)、ニュートラル(中庸な)、カオティック(混沌とした)、これら人格の基盤にそってキャラクターを行動させることもまた、システムに求められている『役割』だろう。
GURPSの様に人格の端までがっちりと枠を固めるシステムならば、当然その枠に沿って行動することが求められる。
なぜならそういうルールだから。これもまた『役割』だろう。



…では。
人格(性格)がルールの範疇に含まれない場合は?
強いて言うならば、そのシステムが想定している”キャラクターの立場”にそった人格(性格)を求められている位だろうか?
つまるところ、常識的で社会的なキャラクターであることだけが必要だろう。
こういったシステムにおいて『人格』は『役割』に含まれないと考える。
…もっとも、まったく人格のないキャラクターは生き生きとしていない。
若干は肉付けをするのが好ましいだろう。



では、こういった種族と職業だけをルールで規定している単純なシステムの場合どこまでが職業による役割なのか?
私はこう答える。
『その職業にとって当然そうあるべきと期待される状態にある、あるいは行動をとること』
装備を整えていない重戦士、癒しを使わない神官、援護魔法を使わない魔法使い、罠に気を配らない盗賊。
これらはそもそも果たすべき役割を心得ていないのでお話にもならない。
当然あるべき状態(あるいは当然とるべき行動)にある、ということは当たり前の行為であって、これは誰かに言われたからするのでもなく、また義理立てをするからでもない。
最低限の心得であって、これをしているから上等だというわけでもない。
ただ、この部分を満たしていない、という状態がありうべからざるものだ、と言いたいだけだ。



つまるところ、当たり前のことをしているのだから労いを求めるな。
また、その当然の行為に対し対価を求めるな。
また、周囲はそれをみて労いの言葉をかけるだろう。
だが、それ以上は義理であって義務ではない。
そう思う。


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