文明を読んだら次は神話だろう、ということで続けて読む。
シュメルの神々はなんとも”生臭い”感じが強いですね。
神話というのは民族のもつ死生観とか世界観とか、そういうものを文章化したものだからでしょうかね。
このシュメル神話は後世いろいろな方面に影響を与えている、というのは結構有名なところと思います。
農業神の死と再生の話。洪水の話。合成獣を退治する話…。
一番興味深いのは、彼らの社会について推察できる記述があること。
生活習慣が違う諸民族は人間未満と思っていたようですが、同一文化に属する者は『すべからくパンが得られる』社会であることが良しとされていたようです。
神話の中には「なぜ人間には身体障害者と先天的疾病を持つ者が居るのか?」に答える神話があって、その中に登場するものは皆『パンが得られる』、つまり仕事があるのです。
…「なぜ」の部分については、あんまりだろうと思いましたが。
死生観というか死後の世界については、善も悪もなく皆行く場所は同じ。ただし待遇は違う、と考えていたようです。
全体的に、「こういう人たちだったんだ」というのが分かりやすいですね。
TRPGのネタ的には文明本体の方が参考になる、というのは…ちょっと珍しいかもしれません。
とはいえ、シュメルの場合、文明の存在そのものが神話級といのが大きいのかもしれませんが。
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