2005年7月31日日曜日

持てる時間の差

お世話になっているTRPG遊戯会さんで参加していたミニキャンペーンが終わった。
ミッションは護衛だったのだが、メインはそれに付随する人間模様かな。
ちょうど、参加していたキャラが身の回りで考える事があったから、少し思うところがあったかもしれない。



例え、一生に使える時間が違う種族同士であっても友情も愛情も発生するだろう。
時間が、2人の間を引き裂く時。
残される側、残していく側。
どちらがより切ない?辛い?のであろうか?
残していく側は己が彼の者の心にどれだけ深く刻まれ…長い年月共に過ごせるかを願うのだろうか。
残される側は共に過ごした思い出を抱いて生きていくのだろうか。
共に過ごした濃密な時は、一人になった寂寥感を上回るものだろうか。



…実際のところ、私は親しい人に置いていかれたこともなければ置いていくような相手もいない。
異種族間交流のこの問は、しばらくの課題かもしれない。


2005年7月27日水曜日

SSその3

これもそう。お世話になってるTRPG遊戯会さんで上げたもの。
前の二つはキャラ固め用として。
これは純粋にこういう事だったのか、とキャラが固まった後で書いたもの。



『きっかけ』


 それは、ある日突然訪れた。


 俺、ローズ。
親父が人間でお袋がエルフの典型的(?)なハーフエルフ。
親父は…一言で言やァ熊親父で、ゴツくてデカい。ついでにムサい。
かなりの歳なのかそろそろ白髪の方が多くなってる。
お袋は、はっきりいって若い。
エルフ種なんだから若いのは当たり前なンだけど…若い。若いっつぅよりもう幼い、っつった方が的確な位。
それでも息子の俺から見ても、両親は万年新婚夫婦っつぅか。
まァ兎に角年中いちゃいちゃしてるっつぅか…。
仲が良いのは間違いナイからそれはそれでイイのかもナ?と思ってた。
その日までは。


 ある日の朝食。
何時ものように椅子に座って、何時ものようにパンとスープを並べる。
何時ものように親父はもう農園の手入れに出かけてて、食卓には俺とお袋の2人きり。
「ローズ、あなた幾つだった?」
いい加減息子の歳位覚えてもらいたいモンだけど、お袋の頭ン中はいつも親父でいっぱいだし。
仕方がない、と諦めてる。
「17だヨ。」
もごもご、とパンを口に押し込みながら答える。
親父には行儀が悪い、と怒られるケド…口にモノを入れて喋るのはもう癖になってる。
「そう。あのね、コレウスと話したのだけど彼もうかなりの歳だから。それで…」
コレウスってのは親父の名前だ。
パンで口の中が乾いたのでスープを啜る。
スプーンで掬うのが面倒ンなって皿を持ち上げて直接口をつける。
これも親父に行儀が悪いってェ怒られるンだけど…鬼の居ぬ間のなんとやら。
…ちょっと用法違うか?
「2人っきりで彼が最期の日を迎えるまで過ごしたいから、独り立ちして頂戴。」
お袋の言葉に、思わず……咽た。
「…ッゲホ……ぇ?何?…??」
咽ながら聞き返す俺が見えてンのか見えてないのか。
「もう必要な荷造りはしてあるの。困らないように当座の小銭も入れておいたから、大丈夫ね?」
棚からゴソゴソと背負い袋を引っ張り出して…咽て涙目になってる俺に押し付けた。
「…ま、え?…ちょ……。」
状況を理解できない…いや、あれは理解できないンじゃなくて、したくなかったノかナ。
マトモに言葉も紡げない状態でいる俺をお袋はぐいぐいと外に引っ張って…情けねェけど俺ってお袋に担がれる位チビなんだよナ…パタン、と軽い音を立てて俺の前で扉が閉じた。
呆然と玄関前で立ち尽くす。
遠くの方で、多分農園にいるであろう親父が働いている音が聞こえる。
風が、樹木を揺らす音が届いて…なんだか無性に腹が立った。
「………バカヤローッ!!」
叫んでみたら少しスッキリするかと思ったケド……腹が立つのを通り越して、虚しくなった。


 ただ突っ立ってても扉が開くわけじゃなし。
仕方がナイから街に向かって歩き出す。
俺の家って「ココはドコの山奥だ!?」ってェ場所にあるから…辿り着くまでで一苦労だ。
正直、辿り着かねェンじゃないかとも思ったけど…ヘトヘトになった頃に街の、人工的な灯りが見えた。
適当な…安そうな宿にとりあえず泊まる。
ベッドでゴロゴロとしながら先を考える。
家を追ン出されたからには自分で食い扶持を稼がなきゃいけない。
…といっても、俺って家の手伝いをちょこちょこやってた位で手に職なンざ持ってねェし。
そもそも家の敷地の外に出ンの自体コレが初めてで…って俺よく街まで着けたナ。
外の世界のコト、ぜんぜん知らない…からマズ宿の親父に地図が見れる場所を教えてもらった。
教わった図書館ってェ場所はそれこそ山ほど本があった。
この時ばかりは人間種が使う共通語覚えておいて良かった、と本気で思ったナ。
世界地図も初めて見た。
「……こん、なに。広いンだ。」
地図だけじゃなく、国や街の解説も見つけたから一緒に読む。
人間至上主義…はちょっと勘弁だナ。俺半分人間じゃねェし。
軍事国家…ちょっとコレもヤだなァ。物騒なの苦手だシ。
聖王都…神サンのコトはよく解ンねェや。
俺農業は解っても…放牧って解ンねェから…ココもパス。
魔法都市…難しいコトいっぱいやってそう…コレもパス。
ココ、はナンか政治安定してなさそだし、居心地悪そうだから、パス。
そして、目に止まったのが。
「へぇ、百万の民…商都……賑やかそぅだナ。それに、国も安定してそぅダし。」


 方針が決まりゃ、行動は早い。
行ってどうなるモンじゃないとは思うケド…。
でも、何もしないでいちゃあ始まらない。
それに、人が大勢いる場所にゃ…なにかしら、あると思うシ。」
歩いて、時には馬車の荷台に乗っけてもらって。
こういう時は実際の年齢以上にガキに見える外見が都合イイ。
大概の大人…いや、俺も中身はともかくイレモンはもう大人なんだケド…は俺が頼むと大抵気の毒に思うのか乗っけてくれたからナ。
どの位移動に掛かったンだろうなァ?自分でも良く覚えてねェや。
ただ、着いた頃には歳が1コ増えてたナ。
来たはイイけど、ホント何してイイんだかサッパリ解ンねェし。
そもそもどんな仕事があンのかも知らねェって問題ありすぎな気ィするシ。
こんなでっかい街で野宿も悲しいから、財布に余裕があるウチに宿を取る。
どこがイイかナ…。太陽のナントカと、銀の月…?
月、月か。コッチにしよ。うん。
荷物を担ぎなおして、俺は『銀の月灯り亭』の扉を開けた。


 ………因みに、この時点で俺は、冒険者っつぅモンの存在すら知らなかった、と言っておく。


SSその2

これもお世話になっているTRPG遊戯会さんで上げたブツ。



『記憶』


商都トロウ。
街道を一つの商隊が進んでいる。
商隊といっても、大した人数ではない。
荷車のついた馬車が一台。
乗っているのは御者と、その隣は中年の男。商隊の主であろうか。
それから、荷台の上に一人。武装しているところからして護衛なのだろう。


パッカラパッカラパッカラ
ガラガラガラガラ…


馬車を操る御者の手綱捌きは手馴れている。通いなれている様子だ。
中年の男は欠伸をし、荷台の男は呑気に寝てしまっている。
寝てしまっては護衛にならないと思うのだが…。
見通しの良い、通いなれた道。
何も起こるわけがない、すっかり安心しきっている。


ガッ
ガッタン ガタガタ


一つ、大きな音を立てて馬車が揺らいだ。
荷台は跳ね上がり、男は飛び起きる。
ギシギシと音を立てる馬車を御者が止める。
荷台から男が降りて馬車の様子を見ている。
「ああ、これはいけませんね。車輪が外れています。」
顔だけ上げて男は告げる。
「仕方がない。今日はここで野営にするか。」
重い体を引き摺って中年の男が荷台から降りてくる。
今までなにも起きなかった道だ。
きっと今日も大丈夫に違いない。
「すまんが、森へ入って薪と修理に使えそうなものを拾ってきてくれ。」
「わかりました。…なるべく早く戻りますね。」
御者は馬を馬車から離し、樹に繋ぎなおしている。
中年の男はやれやれ、といった風に外れた車輪に溜息をついている。
そして、男は一人、森の中に入っていった。
まだ、太陽が傾き始めた頃である。


(やれやれ…。森というのは奥まで入るものじゃないな。)
下枝を払って薪を、落ちているなかから手ごろな木材を集めている間に男は知らず知らずに奥まで入り込んでしまっていた。
地理に明るいわけではない。
何せこの街道で野営をするのは初めてなのだから。
なんとか抜け出したときには、もう陽は地平線に沈みかけていた。
「すみません、遅くなりました。暗くなるまでに間に合っ………。」


ガンッ
カランカラン…


手の間を薪が、木材がすり抜ける。
目の前の光景に力が抜けた。
何が起きたのか、理解できなかった。


………ただ、死んだ動物の匂いがした。


 それから、男は自分がなにをしていたのかはっきりとは覚えていない。
その場で夜を明かしたこと。
朧気に、土を掘った事。
何かを―そうあれは何だったのだろう?―埋めた事。
それから。
次の記憶は、彼がトロウの街に着いたところまで飛ぶ。



カランカラン…


『銀の月灯り亭』の扉が軽やかな音を立てて開いた。
入ってきたのは若い男、武装からして戦士志望であろうか?
受付を覗き込んで主に声をかける。
「はじめまして。私はアイリス・フォーレル。
 父の商隊の護衛の真似事をしていたのですが…専門の人を雇うといって暇を出されてしまいました。
 これから、お世話になります。」


 ある年のト・テルタの月の話である。


SS

本当は書庫にでも格納すりゃいいんだが、お世話になってるTRPG遊戯会さんで上げたやつなのでこっちに。



『限定的思考と嗜好』


トロワにある宿、『銀の月灯り亭』
冒険者の宿であるそこの一室、ベッドの上に寝転がりパラパラと紙を捲るカオエルフ。
名を、チェリー・ランスロットといい、トロウの魔法士協会に所属する未熟ではあるものの正真正銘の魔法士である。
年のころは…幾つ位であろうか?
本人が言うには故郷を離れたのが成人の少し前で、トロウへはかの悪名高き『存在法』が廃止され数年後にたどり着きその頃には成人していた、というのだから少なくとも170歳前後であろう。


退屈を嫌い、短い人生―そう、本人は500年の一生を短いと感じている―を少しでも有意義に過ごそうと親兄弟に内緒で家出同然に飛び出した故郷。
興味のないことは直に忘れてしまう彼女の記憶は、その故郷がどこであったのか、もう朧気にしか覚えていない。
故郷を飛び出したときにそれまでの名も捨てた。
チェリーというのは旅の途中で見かけた樹からとった名前だ。
その花の、咲いて、散る、その儚さが。
彼女の生命に対するイメージにしっくりときたらしい。
姓は、耳にした音から適当につけた。


ページを捲る合間に若さに任せてあちらこちらと歩き回った昔を懐かしむ。
色々な土地へ行き、色々な人に出会った。
そういえば旅の途中で婚姻を結んだ気もする…。
結婚してみてわかったのは、自分には安定した生活というのがほとほと性に会わないという事だけだった。
書置き一枚で抜け出してきたが…彼は今どうしているだろうか?
顔も名前も住んでいた場所も思い出せないので探しようもないが。
恋愛は、恋の駆け引きの間だけが愉しいと感じるのを自覚して以来一度も深い間になった事はない。
あまりにも相手が不憫すぎた。
だが、視線を―特に異姓の―視線を集めるのは嫌いじゃない。
寧ろ彼女の好むところだ。
だからこそ彼女はいつも肌を露出し、視線を集める。
そういう格好をしていれば男も家庭に入る事を期待しないだろう…。
「あ、この服可愛いわ?」
ぱらぱらと先ほどから捲っていたのは、服飾のカタログだったようだ。
むくり、とベッドから起きだすと早速彼女は部屋を後にした。
当然、服の手配をしに、だ。


「チェリー・ランスロットーッ!!なんと言う格好をしているのだお前はーっ!?」
トロワ魔法士協会の一室、導師が青筋を立てて大声を発している。
その前で耳を抑えて身を竦めているカオエルフ。
「お…お気に召しませんでした?」
恐る恐るというように上目遣いで顔色を窺う。
「お気に召す…わけがあるかーっ!!」
導師の剣幕に、流石の彼女もそれ以降その服を着て出歩く事はなかった。


2005年7月26日火曜日

シナリオの元

拙いながらのGM業をしている自分。
お世話になってるTRPG遊戯会さんでもGMを気が向いた範囲内でやってる訳なんだが。
実のところ背景を深く掘り起こすものって長いのしかできないから、短いの専門でやっている。
短いたって2時間かかるんだが。



まぁ、平日の夜の2時間は結構長いのよ…。



で。
まぁネタというかなんというか。
いろいろ本は読んでいるから参考にもするが。
一ひねり二ひねりはするもので。
もっとも。
思いつきをメモに書いて、プロットも作らずはじめる事もある。
たとえばスイカとか。



何のことかわからない人は判らないままの方が幸せかもしれない。



2005年7月25日月曜日

祝?

なんだかなんだで初出勤日。
月曜日は忙しいそうで…今のところ業務でいっぱいっぱいな上司が合間合間に仕事渡してくれる感じ。
職場の雰囲気は良く、あとはがんばれ自分、ってところかな?



事務方なんだけど、プログラマーさんだのがいっぱい居るらしくてその関連の用語が飛び交ってる。
まぁ、聞いてるうちにわかると思いたい。



2005年7月21日木曜日

どうでもいいが

なんとか社会人復帰のメドがついたっぽい。
もうまる1年になるから…一安心。



まぁ暫くはお試し期間の身なんだけど。



2005年7月16日土曜日

タブーとか

公の場での紳士淑女のマナーとして「政治と宗教と野球の話題は避ける。」というのがある。
これはこの3つに限らず”どちらも一歩も引かないような話題はするな”という意味で。
つまるところ譲れない話題になると見苦しい事になる&周囲に迷惑が掛かるから辞めなさいということで。



TRPGってのは難しいもので、特に宗教的にタブーが少ない人が多い日本という国では特定の宗教観を持つ人には受け入れられないシステムがあるのも事実。
その特定の宗教には受け入れられることがないシステムを使って卓を囲んでいても…やはりある程度の配慮というものは必要だと思うのです。



私自身、自サイトで独自世界―『浮遊大陸』というここではない空間、現在ではない時間を漂う世界―を展開し、更にその中でその世界独自の宗教を設定している身ではありますが…。
これはある意味で実際にはありえない存在という逃げ道があります。



しかし、その一方で既存の社会で、存在しない筈の存在が登場するシステムだと…「いやこれはフィクションだから。」と言っても納得できない人も出てくるでしょう。
だからこそ、そのログの前には注意書きを設置するわけなのですが。



だからと言って「見てないんだから良いじゃない。」ではなく、配慮は必要だと。
『公の場では触れないことになっている話題』はテーマにしない方が、あちらもこちらも丸く収まるんじゃないかな、と。
そんな事をつらつらと。



2005年7月11日月曜日

終わった…

お世話になっているTRPG遊戯会さんのコンテスト。
なんとか締切までに送りつける事に成功。



時間がなかったので(描画の時間が…)満足のいくグレードにはなってないんだけど。
でも、お祭りに参加した!!という気分にはなったからいいかなぁ。



本当は使いたかったけどボツった絵。

3Fに手すりの付け忘れ
壁があるべき場所にない。という事実発覚。



2005年7月10日日曜日

演算が終わらない

途中で影がついていないことに気づいた。
さっそくつけた。









開始から10,000秒。
まだ終わりません。1枚も。



あと10時間

締め切りまであと10時間。
でも使えるのは7時間位。



さて、あと残ってるのは
?応接間
?託児室
?カーテン



カーテンは5分で終わる。
問題は託児室と応接間かぁ…
がんばる、うん。



2005年7月9日土曜日

締め切りまであと41時間

あと41時間。
途中から最高画質だと演算不能になったので1段階落す。
あと残っている項目は…
?1Fから地下への階段
?1Fの風呂



地下の訓練場は正直なにを描いたものか…。
廊下の明かりはこれいじょう光源増やせないと判断。
あとは…
?酒場の厨房



これで終わりかなぁ?



2005年7月8日金曜日

締め切りまで

締め切りまで54時間ほど。
あと残っているのは…
?地下から8階までの階段
?地下訓練施設
?余裕があったら部屋の内装
?各階の灯り…灯り!?
?階段の明かり取りの窓
?浴場
…………ぐはぁっΣ



冗談抜きで締め切り直前に送りつけるかもしれない(汗)



2005年7月7日木曜日

最近…

ちっともマジメにBlog更新していませんね。
いや、ちまちまちまちま作業している所為なんですけど。
そして締め切りまであと3日。
終わるのか、終わるのか!?



2005年7月4日月曜日

終わらない、終わらない…

製作物、残り…
?店の内装
?部屋の区切り
?部屋の窓
?階段
………し、締め切りがΣ



2005年7月1日金曜日

締め切り迫る

TRPG遊戯会さんのコンテストに出す予定のブツ。
終わりません。
ちっとも終わりません。
なのに締め切りまであと9日です。



内装終わりません。
窓空いてません。
酒場の中にテーブル作ってません。(いやこれは1個作ってコピーだけど)
うわーん。