2005年8月8日月曜日

なんとなく筆が動いたので。

お世話になっているTRPG遊戯会さんに登録している2ndの。
なんとなくつらつらと打ち込んでみた。



 一通の手紙。
息子から母親へと届いた。
旅先で父と別れたこと。
トロウへと腰を落ち着けていること。
………冒険者になったこと。
達者で暮らしていること。
何も心配は要らないこと。
そんな事が書いてあった。


 一通の手紙。
母親から息子へと届いた。
父親が旅先から戻らないこと。
最近の生活のこと。
色々問題がおきていること。
そして、父親の消息を尋ねる言葉。
そんな事が書いてあった。



 母親は知らない。
もはや父親がこの世にないことを。


 息子は覚えていない。
自らの手で父親の亡骸を弔ったことを。



 だから。


息子は手紙に綴る。
『便りがないのは達者な証拠。
 その内帰ってくるだろう。』
と。


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