2007年4月16日月曜日

No title

公式モンスターというのは、セッションに彩りを与える非常に簡単なツールだ。
何故なら、ルールブックというものを介してGMとPLとである程度の共通認識がもてる。

 もっとも、セージ看破できなければPCはその情報の一切を手に入れられないわけなんだが。
(先に情報収集でもしていれば話は別だが…)

さて、この公式モンスター。ゴブリン並の知能ならばいざしらずある程度知力があると非常に厄介だ。



 現在継続中のキャンペーンは基本的に公式モンスターしか用いないという縛りをかけている。
流石に該当するモンスターがどうしても居ないときは適当に作成しているが。(PC作成と同じ手順で固定値化しているだけとも言う。)

その時使ったのは5Lvのモンスターで知力は人間並み。
若干硬いモンスターではあるが、通常武器も通じるし厄介な特殊能力も持っていない。
正直に殴りあうような性質のやつではないとは思ったが、他に適当なモンスターが見当たらなかったので登場してもらう事にした。

数値的には互角の戦いになる…はずだったんだが。
予想以上にPC側の出目が悪い。
瀕死に追い詰める気ではいたので最初の方は手加減せずにモンスターを立ち回らせていたのだが…。

本気で殺しそうになる。HPの残り2点とか。

まぁ、死んだら死んだで仕方がなかろう、とは思うものの殲滅の為に用意した戦闘でもなし。
「相手は快楽殺人者」という誤解をPC側に植え付けたかった、というのもあって知力:人間並みとしての行動をしていたのだが…。
困った事が起きた。

私は常に行動宣言制でやっている。
つまりラウンドが始まってしまえば行動の変更が効かない、ということだ。
GM側は行動の詳細までは宣言しなくても良いが(とはいえ、何をするか想像ができる範囲でということだが…)PC側は「誰に何をどうする。」と明確に宣言しなくてはいけない。

困ったのは、あるPCがあと1発当たれば間違いなく生死判定まで突入する、というラウンドだ。
前ラウンドの最後で、まだ余裕のあるPCが攻撃の手を自分に向けようと挑発をしていた。
しかし、なぶり殺しを愉しんでいる、ある程度知能の発達した奴が、後一押しで死ぬのを放置してまで他に手を出すだろうか?
明らかに快楽の対象でしかないものの挑発に載るだろうか?
前にも言ったがPCを殲滅したい訳ではない。
だが、モンスターの行動が知能と矛盾するようでは困る。
知力:人間並みのモンスターではあるが、人間らしい知力を持つPCのお陰で行動宣言の後手はPC側がとっている。
回復技能を持つPCの行動順はモンスターと同時だ。
つまり、最も瀕死であるPCをモンスターが攻撃すると、回復者の行動と同時に処理、ということになる。
瀕死の重傷に一撃が加えられたのと同時にかかる回復魔法、という状況も在りえる。
だが、それまでの行動の中で当該PCはこのモンスターの前で神官であると思わせる行動をとっていない。
ということは、このモンスターは回復者は居ない、と思っていても不思議ではないのか?
(実際一名ほど真っ先に瀕死にまで叩き落している…)

結局、モンスターは挑発にのって余裕のあるPCを攻撃し、瀕死の前衛は回復で持ち直した。

土曜日の事ではあるが…未だにこの行動が正しかったかどうかは自信がない。
ただ、全員生き残ったので最善ではないにしろ、結果的に良かったのではないかとは思う。

2 件のコメント:

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    TRPGは大抵、フルガチ勝負するとGMが圧勝しますしね。
    適度に嘘っぽくなく手を抜くのもマスタリングのうちだと思います。
    参加者が楽しんだかどうかが正しさの評価に繋がるんじゃないでしょうか。
    私などはあからさまに手を抜かれるとヤル気がズビズバ抜けていくのですがw
    結局面子次第、というところに落ち着く気もしますね。
    厳しめにマスタリングし続けていると、お前らもっと気をつけて行動してください! ってメッセージも伝わるかもですけど。

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  2. SECRET: 0
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    丁度良い抜き加減、というのはなかなか難しいものですね。
    いつも(行動が)温すぎるんじゃないかなぁ、とドキドキしています。
    この辺はもっともっと精進を…orz
    …戦闘は温くて瀕死が丁度いい、とか言ってるのが悪いんだろうか。
    もう30回も重ねてるだけあって、注意深く行動するPCと衝動のままに行動するPCがはっきり分かれてきてる気がします。
    この面子が全員生きて外に出られるか心配な今日この頃。

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