2007年2月13日火曜日

自殺論

これを読もうと思ったきっかけは何だっただろうか。
日本は交通事故や殺人より自殺の方が数が多いから、とかそういう理由ではなかったと思う。
自分が勤めている業界が鬱率高いから、でもないはずだ。

私の信条として。
全ての生命活動を営む存在は、寿命と呼ばれるものが尽きるその日まで生き続けるよう足掻く存在だ、と思っている。
なので自殺に関しては自らの生存?生命活動を営む存在という意味で?を放棄する、ということで相容れない。

よく、自分が生きていて良いのだろうか、と思う事があるが、上の考え方を持っているので死ぬまでは生きているつもりだ。

さて、この本なのだが。
著者はフランス人らしい。故に内容はどこかヨーロッパ的だ。
非ヨーロッパ的なものを「未開」と呼ぶ辺りもやはり、ヨーロッパ的だ。
 で、肝心の中身なのだが。
面白いもので、身近に見る自殺のタイプと、ヨーロッパに多い自殺のタイプは違うようだ。
そして、そのヨーロッパ的な自殺のタイプ(本書内では”自己本位的自殺”と呼ばれている)は、どうも日本のやたらと多い自殺とはタイプが違いそうだとも思った。
むしろ、本書内で紹介されている”集団本位的自殺”というものに分類されるのではなかろうか。

なんとなく参考になって、なんとなく参考にならなかった本だ。
読むのに1ヶ月半も掛かったわりに。

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