2007年9月2日日曜日

No title

TRPGはコミュニケーションの遊びです。
会話を主とし、ストーリーを展開していくものではありますが、同時にそのストーリーはルールに基づき展開されていくものでもあります。
今回はそういうお話。


世の中、TRPGプレイヤーという時点で既に少数派もいいところだ、というのは棚に上げておくとして。
TRPGプレーヤーの中にはゲーム性を重視するタイプとストーリー性を重視するタイプがいる、と言われています。
が、一番多いのはその両方を重視するタイプではないでしょうかね。
ゲーム性−私はこれをルールを重視する立場と捉えています−とストーリー性−これは話の流れやその場の雰囲気、ノリを重視する立場でしょうか−の両立を目指す立場の方、ということですね。

 まず、一点断っておきますが、私の立場は『ゲーム性重視』です。話の流れがどうなっていようが、その場の雰囲気がどうなっていようが、ルールに規定のある事項ならばルールが絶対だ、という考え方です。
 故に、私が主導権を持つセッションに於いてはそれを適用します。

 しかし、ストーリー性重視の方と一緒に遊びたくない、などとは考えていません。
要は互いがどういう立ち位置にあるのかを把握し、妥協点を見出すことこそが肝要なのだと考えています。
 故に、ストーリー性重視の方が主導権を持つセッションであっても、最初から「そういうものなのだ」と割り切りさえできれば何も支障はありません。
システムさえそれを許すのであれば。

 問題は、最初にセッション傾向に対する意思の疎通ができていなかった場合、に起きます。
システムはルールで雁字搦めだけれども運用する気はないよ、というのでは…私の立ち位置からして非常に動き辛いことになります。
ルールを弾力的に運用しますよ、というのでしたら。それは妥協点の範囲に収まるでしょうね。
しかし、ルール?なにそれ。状態は私のような遊び方−ルールを第一に置く−ですと楽しく遊べないことになります。
TRPGは遊戯の一つです。
遊戯ということは、やっていて楽しくなければ意味がないわけです。
プレイヤーの数だけ違うプレイスタイルがあるのは、ある意味当然の事でしょう。
しかし、皆の欲求を完全に満たせるセッション傾向、というのはまず有り得ませんね…似たようなプレイスタイルの人が集っているのでもない限り。
自分と違う立ち位置の人がいるならば、一歩二歩と互いに歩み寄る、というのは大切な事です。
ですが、同時に難しいことです。人が多ければ多いほどに。

2 件のコメント:

  1. SECRET: 0
    PASS:
    僕は、PLにとってもGMにとっても面白そうならルール変更もやむなしっていう立場ですが、PLがルールに基いた結果を求めてるのにGMが適当なのは確かに良くないよなぁと思った次第です。
    ルールは故意に破る場合と間違えて破る場合があって、間違えている場合にはあとでそっと教えてあげればいいだけの話ですが(話が通じる人ならw)、今回は故意に破る場合の話ですね。
    僕は故意に破る場合っていうのは、何か確固とした理由があると思うのですが、GMがもともとこのルールを守ると話ができないって場合には、”今回は特別にこうします”ってことを伝えてくると思います。これはまぁ1回限りのハウスルールだと思えばいいわけですね。
    まずいのは、展開にあわせてルールを変更する場合で、これがあると自分の行動指針が崩れてしまうっていうのは納得するところです。こういう場合、GMとしては善意なのですが、自分の裁定に自信がなくて、都合のよい展開にしてしまう場合が多いのかと。
    例えば、死亡判定させちゃったときとか…自分に少し非があるなぁと思うGMは緩めの判定にしたりしちゃいますよね。
    でもそういうぬるい態度はいただけない。ルールに沿うからこそ生も死も意味があるって考えは確かに納得できるものです。
    理想はそうありたいものの、僕が実際にそう振舞えるかというとなかなか難しい気がしてしまいますね…。

    返信削除
  2. SECRET: 0
    PASS:
    ルール重視が良い遊び方で、その場の空気でルールを見なかったことにするのが悪い遊び方、なんて言う気はさらさらないのですけどね。
    ルール勘違いして運用する、なんていうのは気が付いたら次の話から治せば良いわけで。(たまにやるんだ…)
    ただ、このゲーム性を重視するか、ストーリー性を重視するかっていうPL間嗜好の相違というのは問題を生みやすいのも事実だと思うわけですよ。
    大切なのはどっちに寄るか、ではなくて参加者の間で合意が取れているか、の方なのでしょうね。
    これも、なかなか難しいことと思います。

    返信削除