いやぁ、いろいろな意味でネタにまみれた本ですね。
内容はネタまみれなんですが、TRPGのネタに使えるような物は正直全くと言っていいほど無い、そんな本です。
純粋に読み物として考えたときはどうだ、となると。
うぅん、それもまた微妙な感じ。
この本はあくまでも「ラブクラフトの『ネクロノミコン』は実在の書物だった!…としたら、こんな感じに証拠があつまるんじゃない?」という方向で証拠を”創造”してみたり、架空の人物の論文を”発掘”してみたり、実在の人物の文をもとの文意とはかけ離れた文脈で引用したりしている本です。
楽しみ方としては…「あれ、これっておかしくね?」と思うところに翻訳家の注釈が入っているので明らかにおかしいことがわかるので、「これは違う!」「これは文脈あってる」と切り分けながら読み進めて、当たっていたら喜ぶ、というところでしょうか。
ラブクラフト至上なクトゥルフファンにはお勧めできないものですが、とりあえず沢山文字が書いてあれば満足、という人には良いでしょう。
なにせ、私自身が後者なので。
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