タイトル通りの本でしたね。
著者の方が、昨今あまりにも最初から薬として合成される化合物が増えているから、薬=毒の認識が薄れ過ぎやしないか?と憂いているのが印象的でした。
死ねない薬は薬じゃない
という言葉がありますけど、まさにその通りだと思います。
まぁ、死ぬほど摂取するにはあまりにも致死量が…という薬もありますけど。
洋の東西を問わず毒と薬の関係について時系列ごとに解説されているので、歴史のおさらいにもなる本です。
小話も交えているので読みやすいでしょう。
毒と薬の歴史に関して重要なエピソードについては複数の箇所で触れられているのでちょっと混乱するところもないではないですが、時代が近いと仕方がないのかもしれません。
毒と薬に関する詳細解説を期待するとがっかりすると思いますが、そもそもそういう本ではないです。
現代に至るまでの毒と薬をとりまく変遷に興味があるなら、楽しめると思います。
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